父は草花を育てるのが好きだった。家を取り囲むように鉢が並び、季節ごとの花が彩を放っていた。しかし、私は草花を育てる知識も労力もない。朝晩の水やりだけでも一苦労だ。なので業者に頼み、鉢物をすべて処分した。おかげでおびただしい数の鉢は一瞬でなくなった。
ところが、空の鉢がまだまだたくさんある。軽トラでもあれば焼却場に持ち込んで、費用も安く、いっぺんに処分できるのだが、残念ながら車がない。我が家の車は乳児を乗せるので、ゴミを載せるのは禁じられている。仕方がないので燃やさないゴミで処分するしかない。(sumito)