不要な工具

父は元国鉄マンで、車両の修理をする工場に勤めていた。大工の修行をしていたこともあり、物作りはお手の物だ。なので、様々な工具や部品が山ほどある。私には無用の長物で、無駄に場所を取り邪魔なだけだ。ところが親戚の塗装工の人は、使える工具がたくさんあるらしい。

なので、使えるものは引き取ってもらうことにした。これで物置がすっきりするだろう。ゴミとして処分すれば金がかかる。親戚も工具を買えば金が要る。どちらも得をする。鉢植えに工具と、父にゆかりのあるものが徐々に減っていく。それでも誰かに使ってもらえれば、きっと父も喜ぶだろう。(sumito)