父との別れ

父が入院中の病院から呼び出された。いつ亡くなるか分からない状態なので、来院してほいいと言われた。慌てて病院へ駆け込む。父は昏睡状態で、呼びかけても反応がない。つながれた機械が父の病状を表す。心拍数、血圧、酸素濃度がじわじわと下がり始める。臨終は近い。

3時間後、脈拍がなくなり、姉と二人に看取られて、父は息を引き取った。89歳、大往生だろう。昨年亡くなった母のもとへ旅立った。薬が効いていたので、苦しむことはなかっただろうという。父とはぶつかることも多かったが、最後に仲良く過ごせたのが幸いだ。ありがとう、安らかに。(sumito)