ふるさと納税

ふるさと納税は返礼品競争となり、本来の趣旨から逸脱している感がある。本来は生まれ育った地域(ふるさと)に恩返しをする目的だ。ところが返礼品を餌に、関係のない人からも集めようと躍起になっている。返礼品は納税額の30%まで認められる。つまり、税は30%の減収になる。

10万円の納税に対し3万円の返礼品を提供すれば、負担は7万円だ。さらに税額控除により10万円が返ってくる。しかし、10万円以上の税負担をしている人にしかメリットはない。財政悪化で増税が叫ばれる中、こんな不公平な制度は必要だろうか。メリットのない低所得者の不満は募る一方だ。(sumito)