妻の手料理

88歳の父はこれまで、自分で料理をしていた。自分で食べたいものを食べた方がいいだろうと、手を出さなかった。しかし、母が亡くなったこともあり、気力が衰えたせいか、夕飯のおかずを妻にお願いしてきた。妻は快く引き受けてくれた。気をつかって大変だろうがありがたい。

妻の手料理は旨い。毎食、おいしくいただいている。味付けがいいのだろう。濃すぎず、薄すぎず、絶妙な塩梅だ。父も喜んで完食してくれる。おかげで、今日は何を食べたのだろうと、心配することもなくなった。高級な材料は使わないが、旨い手料理を食べられることは、とても贅沢なことだと思う。(sumito)