若い頃、仕事で話す機会が多かった。おおぜいの受講者や、見学に来た小学生達。そのときは原稿など見なくても、すらすらと口が動き、言葉が紡がれた。少し間違ってもアドリブで対応し、乗り切ることも多かった。質問にもレスポンスよく対応し、会話が弾んだ。いつ頃からだろう、記憶力とアドリブが弱くなったのは。今では原稿がなくては話ができない。間違えると頭が真っ白になる。気持ちに余裕がないのでアドリブも利かない。なのでコンサートでのおしゃべりは徹底的に記憶し、本番に臨むことになるが、それでも間違える。あぁ、頭のハードディスクを取り替えることはできないだろうか。(sumito)