母親は美容室を経営していた。私の子どもの頃は大繁盛し、朝早くから夜遅くまでせっせと働いていた。ところで、自営業の人は厚生年金には入らないので、国民年金しか掛けていない人が多い。受給額は雀の涙だ。一昔前は、自営業なら死ぬまで働けるだろうから、年金もあてにしなくてもよいという風潮だったと思う。ところが高齢化社会となり、自営業もリタイヤしてから生存する期間が伸びている。元気なら働き続けることも可能だが、80歳も超えれば身体のどこかに支障が出て、商売を続けることもできなくなる。自衛するには、民間の個人年金などで対応するしかなさそうだ。そんな保障が少ないのも、後継者不足の一因かもしれない。儲からない、保障がない、人手がないの3難苦では、商店街はシャッター通りになっても仕方がないのかもしれない。(sumito)
今日のBGM：私は旅人
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