新潟市古町の活性化(官公庁の移転)

1989年まで新潟市役所本庁舎は、古町地区の一角、西堀通りにあった。今のネクスト21ビルの場所だ。新潟県庁移転に伴い、県庁跡を整備して、市役所が移転した。この影響は古町地区にとって大きかった。市役所と言えば、地元の大企業だ。数百人(数千人?)の職員が働き、仕事帰りに買い物をしたり、酒を飲んだり、食事をしたりと、たくさんのお金を落としていった。職員だけではない。手続きに来た来庁者、品物を納品する業者なども、買い物や昼食などで、古町を利用していた。この経済効果は、古町全体の数%に上っただろう。それが移転に伴って、欠落したわけだ。さらに2005年には、旧市役所裏にあった中央公民館まで礎町に移転した。バス停でいえば2停留所駅寄りだ。公民館にも、1日で100人以上の利用者が出入りする。その利用者も買い物客になっていたが、歩いて古町まで繰り出す人も少ないだろう。市役所・公民館と、集客力のある公共施設の移転は、古町の衰退の一因には間違いがない。現在は区役所がネクスト21ビルに戻ってきたが、効果はいかほどだろう。人の流れが戻っても、寂れた商店街には足が向かないような気がする。(sumito)
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