新潟駅南にカポタストという店がある。音楽好きが集う酒場だ。毎日がオープンマイクというように、客が自由気ままに演奏したり、唄ったりしているらしい。気になったので、大分前にメールを送り、CDの演奏で唱うことはできるかと尋ねてみた。しばらく返信は来なかったので、無視されたのかと思っていたら、やっと最近返事が来た。その文面には、あまり歓迎されないニュアンスが漂っていた。カラオケではねぇ~、という感じだ。その感は的中する。とりあえず、一度偵察してみようと行ってみた。土曜日の夕方、開店直後の店は、マスターが1人、ぽつねんと佇んでいた。名を名乗り、しばらく雑談をしてから、CDをかけて唄わせてもらった。マスターは困った顔をしていた。CDで、カラオケで唄うケースはない。あくまでも生演奏が前提だ。1度カラオケを認めると、波及するのが困る。演奏+CDなら構わない、とも。しかし、今さらギターをつま弾く気にはなれない。私は、自分には縁の無い場所だったなと、ちょっとへこたれながら店を後にした。(sumito)
今日のBGM:娘が巣立つとき