お年玉の想い出

仕事を辞めて、お金が入ってくることに縁がなくなった。とりあえず、食いつなぐことはできそうだが、お金の大切さをひしひしと感じる。仕事をしていた時は、黙っていても(業務をこなしていれば)給料が振り込まれた。生活は安定して、家族からひんしゅくを買うこともなかった。安定を犠牲にした代償は大きい。さて、お金の話だが、私には親戚が多い。父は兄弟が多かったので、正月になるとお年玉をいっぱいもらった。何に使ったかというと、ほとんど貯金していた。通帳の金額が増えるのが楽しみだった。かわいげのない子どもだ。それでも、たまに思い切って使うこともある。切手収集を趣味にしていたとき、通信販売で「見返り美人」という高い切手を買い求めた(月に雁は手が出なかった)。当時(50年くらい前)、7000円くらいしたと思う。しかし、いつまで経っても切手は届かなかった。子どもだったので、販売会社に問い合わせたり、返金を求めたりすることができなかった。悔しかったけど、安易に信用してはいけないと教訓になった。以来、切手収集の趣味はやめたのだった。(sumito)
今日のBGM:泪 枯れるまで