大学に入り上京したとき、まだ上越新幹線はなかった。特急「とき」に乗って、片道4時間かけて往復した。お尻が痛くなった。乗っている時間が長いので、当然喉も渇くし、腹も減る。途中に駅弁で有名な高崎駅があるため、車内販売で駅弁を売って回る。高崎弁当で有名なのは「だるま弁当」だが、わたしは「とりめし」が好きだった。鳥肉の照り焼きやそぼろを、味付けご飯の上に乗せたシンプルな弁当だ。上越新幹線になり、2階建ての「MAXとき」になると、車内販売で高崎弁当を売ることがなくなった。淋しいことだ。たまに近くのスーパーなどで駅弁フェアをやるが、「だるま弁当」はあっても、「とりめし」が並ぶことはまれだ。また、並んだとしてもすぐに売れ切れて、滅多に食べることができない。上越新幹線は、徐々にMAXを廃止するらしい。弁当の車内販売も復活するだろうか。もっとも、私が新幹線を利用する機会もほとんどなくなってはいるが。(sumito)
今日のBGM:私は旅人