大学生で東京に住んでいた頃、初めて牛丼を食べた。初めて食べるものは、毎回「こんなに美味いものがあったのか」と驚くのだが、牛丼はさらに安い値段にびっくりした。これが300円で食べられるなんて、嘘のようだった。すき焼きのような味付けがたまらない。紅ショウガをこんもりのせて、余裕のあるときには玉子を付けて食べたものだ。新潟の田舎には、まだ牛丼店はなかった。しかし、東京でも新宿や渋谷の繁華街にしか店はない。アパートの側にあれば、毎日通ってもいいくらいだけれど、わざわざ電車に乗ってまで食べる気力はなかった(電車賃もね)。なので、繁華街へ行った時くらいしか食べなかったが、たまに食べるから飽きないのかもしれない。(sumito)
今日のBGM:手をつないで