小学5年生の時、家族でステーキ専門店に行った。貧乏ではないが、それほど裕福でもない我が家は、ビーフステーキではなく、ポークステーキを食べた。食べ始めた直後、私のお腹に激痛が走った。以前から、慢性盲腸炎で痛むことが度々あったが、今度の痛みは比べものにならなかった。すぐにかかりつけの外科医院に運び込まれ、診察の結果、盲腸を切除することになり、緊急手術を受けた。半身麻酔のため、頭はしっかりしており、医者やナースの声ははっきりと聞こえた。手術を前に血液を採取し、医者はガラスの板に血を垂らし、「この色はB型だな」とつぶやいた。以来、私はてっきり血液型はB型だと信じていた。初めて献血をして、本当はo型だと知らされるまでは。そんな痛い想い出もあるが、ポークステーキは大好きだ。ビーフはもっと好きだけどね。(sumito)
今日のBGM:love song