小学生の頃、大晦日のテレビ番組は歌番組ばかりだった。レコード大賞に始まり、紅白歌合戦、新年を迎えたら懐かしのメロディと続く。紅白歌合戦では美空ひばりが圧巻だった。ほかの歌手とは違い、ひときわ存在感があった。就職試験の面接で、好きな歌手は誰かと聞かれた。（デビット・ボウイでは通じないだろう）と咄嗟に判断し、「美空ひばりです」とはっきりと答えた。嘘をついたわけではない。おかげで採用された。ひばり様々である。1989年6月、私が結婚してハワイへの新婚旅行から帰った成田空港で、ひばりの訃報を伝える新聞に驚いた。昭和の大歌手がこの世から消えてしまった。以来、美空ひばりを越える歌手を私は知らない。悲しい酒、いい曲だなぁ。(sumito)
今日のBGM： 想い出にかわるまで