仕事を辞める前、いろんなことを空想していた。ライブはだんだんお客が増え、回数も増えていくだろう。CDを作って、バカスカと売れるだろう。曲をネット販売して、どんどんダウンロードされるだろう。歳がいっているから、あまり過激な活動はできないので、全国ツアーは難しいだろう。紅白歌合戦は面倒くさそうだから、オファーが来ても出ないぞ。なんて、自分の都合の良いことを想像していた。もちろん、現実はそんなに簡単ではない。客はそれほど増えないし、CDも売れる状況ではない。全国ツアーや紅白なんて、もってのほかだ。そんな、バカな空想をしていた頃が、一番楽しかったかもしれない。なぜなら、想像は誰も邪魔をしないから。さて、現実に直面して考える。どうやって金を稼ぐことができるだろう。これは難しい問題だ。答えが見えない。五里霧中。一寸先は闇。でも、希望を捨ててはいけない。まだ、時間はある。明日、答えが見つかるかもしれない。(sumito)
今日のBGM:橋の向こう側