幸せだけの人生はつまらない。不幸だけの人生はいたたまれない。毎日、フルコースのディナーを食している人は、1,000円のステーキでは不満だろう。毎日、食に貧している人は、1,000円のステーキはご馳走だろう。人は、幸せの数だけ不幸があり、不幸の数だけ幸せがある。シーソーゲームをしているように、ヤジロベエのように、幸せに傾いたり、不幸に傾いたり。傾きが大きければ、反動も大きい。バランスが取れているときはあまりない。そして、味わいがない。不幸は人生という食事のスパイスかもしれない。不幸だと思っている人がいたら、辛抱の先には大きな幸せが待っていると信じてほしい。幸せだと思っている人がいたら、浮かれていないで用心した方がいい。そして人生の終焉を迎えたとき、少しでも幸せだったと感じることができれば、生きてきた甲斐があったというものだ。(sumito)