朝起きたら、雪景色だった。薄っすらと1cmくらい積もった。平年と比べると少し遅いくらいか。車のタイヤはすでに冬用に換えてあるので、この程度の雪は心配ない。明日はもっと降るようだが、とりあえず出かける予定もないので構わない。山ではもっと降っているだろうか。スキー場は雪乞いをしていることだろう。若い頃、スキーにはまった。1シーズンに10回くらいスキーに行った。泊まりがけでも何度か行った。1日でリフトを30回くらい乗って、1日券の元を取ろうと、しゃかりきに滑った。滑りすぎて、足の裏はヒリヒリ、脛はジンジン、太ももはパンパンになった。それでも、あのスキー靴を脱ぐ瞬間の爽快なこと。冬が待ち遠しかった。雪がちらつくと、頭の中はスキーでいっぱいだった。早く積もれと心から祈った。今はそんな元気もない。スキーをやったら、変な転び方をして足の骨を折ることだろう。わざわざ、寒いところに行って、汗をかいて、身体を冷やして風邪を引くのが関の山だ。また雪除けに苦労をする。腰を痛める。雪はスキー場だけに降って、平場では降らないでほしい、といつも願うが、そうは問屋が卸さない。温暖化で降雪量が減るかと思えば、逆にどかっと降って困ったものだ。チラチラと降る雪は美しい。ボソボソと降る雪は、まったく恨めしいものだ。(sumito)