電池が切れるように死ねたら幸せ

ピンピンコロリと死ぬことを願う年寄りが多い。死ぬまで元気でいて、家族や周囲に迷惑をかけたくないという。今はなかなか死なせてくれない医療体制であり、ピンピンコロリと死ねる人はどれだけいるのだろう。命は助かったが、身体に障害が残る、あるいは脳の機能が失われ、思うように生活ができない人もたくさんいると思う。電池で動くおもちゃは、電池が切れかかると動きがだんだん鈍くなる。そして、完全に切れてしまうと、ウンともスンとも言わなくなり止まってしまう。私は、こんな死に方が望ましい。電池が切れるように、静かに死を迎えたい。だから、救急車で病院に運び、新しい乾電池に取り替えることはしないでほしい。長く生きるだけが人生ではない。どう生きたかが肝心だ。そして来世では、現世を反省して、真っ当な人生を歩みたいものだ。同じ人生を繰り返すほど、つまらないことはない。(sumito)