子どもの頃は好き嫌いが激しかった。野菜は総じて嫌いだった。なので、肉系のおかずが多かった。隣が魚屋だったせいか、魚も多かった。また鮭か、とうんざりする日もあった。メインはカレーなのに、刺身が出てくることもあった。残り物を売りに来ると、付き合いで買ってしまうようだった。ところが、学生時代は自炊もしていたが、学食をよく利用した。安い定食には、わずかのおかずに山盛りのキャベツが付いてくる。腹が減っているので、好きではないキャベツも無駄にできない。そんな生活をしていると、好き嫌いも言えなくなる。食べられるものは、ありがたくいただくという謙虚な心構えとなった。おかげで、今ではほとんど好き嫌いがない。出されたものは、おいしくいただく。健康にもいい。家計も助かる。これが大人になるということかもしれない。(sumito)