いつも曲を作っているとき、今度の曲はいい曲だ、と信じて作る。できたばかりの時は、素晴らしい曲ができたと自惚れる。ただ、冷静になると、そんなでもないと現実に引き戻されたりもする。たいした曲ではなくとも、次はきっといい曲ができると期待している。期待だけなら、誰でもできる。誰に断る必要もない。可能性は無限大だ。明日にでも、すごい曲ができるかもしれない。これから何曲も作れるかもしれない。反面、もしかしたらもう曲が作れないかもしれない、という不安もある。すでにネタは出尽くし、インスピレーションもイマジネーションも沸かない恐れも抱いている。そんな日がいずれくるだろう。それまでに、出し尽くさなければならないという焦りもある。それでも、これまで作った曲は、私の財産だ。埋もれてはいても、私にはピカピカと光る財宝のように思えるのだ。(sumito)