安室奈美恵さんが引退した。私は特にファンということではないが、大スターであることは間違いない。数々のヒット曲、CD・DVDの売り上げ、ライブの動員数、どれをとってもスゴイ。例えていうなら、日本の(往年の)マドンナやレディ・ガガといったところか。引退は残念だが、しばらく充電して、再び戻ってきたら、ファンも喜ぶことだろう(プロデューサーをやりたいとの報道もあるが)。さて、いつも思うのだが、いい歌手はいい曲に恵まれる。安室さんもいい曲を唱っていたからこそ、あれだけの人気を得ていたと思う。いくら歌唱力があっても、曲に恵まれなければヒットしない。逆もまたしかり。どれだけいい曲を唱っても、歌唱力がない、あるいは本人に魅力がなければヒットしないだろう。私の場合は、曲もたいしたこともなく、歌唱力・魅力もなければ、評判になることもない(本心では曲はいいと思っているが)。きっと引力が働いているのだろう。一番輝く歌手に、一番いい曲が引き寄せられるかのように。作詞作曲家の立場に立てば、売れない歌手よりも、売れる歌手に楽曲を提供した方が儲かるので、大スターのために作るのは力が入ることだろう。また、レコード会社や所属事務所も、大金を投じてもいい作家に頼むメリットがある。相乗効果という奴か。ただし、本人の勢いがなくなれば、相関関係も崩れ、トップから落ちていくのも現実。ある意味、安室さんは頂にいたところで引退し、伝説と化したのかもしれない。まだ麓にいる私には、頂どころか峠すら遠くに見える。時間はないが、慌てずゆっくり歩もう。(sumito)