権力を握ったものが、その力を誇示するために、組織を自分の所有物のように振る舞うことがある。権力とは、持ったものがどうしても使ってみたくなる「魔法の杖」らしい。この杖を一振りすれば、自分の意にかなう現象が起きる。例えば利益の誘導。例えば、名誉や威厳。組織は力のある方に磁力が傾くので、砂鉄のような下々はつい権力におもねる。すると、権力者は自分の力だと勘違いして、さらに魔法の杖を振る。これは、どこの組織でも当てはまる。権力という杖を握ったことないものには、どんな気分なのかは計り知れないが、さぞ、気持ちのよいことなのだろう。自分の指示に皆が従い、隊列をなして進む。へたをすると、まだ指示もしていないのに、勝手に忖度をして先回りする。なんと、権力という魔法の杖は絶大なのだろう。そして、権力という魔物にとりつかれたものは、次第にたがが外れ、自ら決壊してしまうのも、歴史が証明している。人間の価値は権力ではない。どれだけ、優しくなれるかだ。しかし、簡単に優しくなれるような「魔法の杖」はない。常日頃からの積み重ねがものを言う。今日も優しさの種を探そう。(sumito)
※新曲「幸せ」をyoutubeにアップロードしました。