公民館への期待.その3(頼もしい職員が支える公民館に)

続いては職員の育成。公務員なので異動はつきものだが、2~3年程度で異動するケースもある。本人が異動を希望する場合は別だが、短い期間ではもったいないことである。せっかく社会教育主事の資格を取ったのに、すぐ異動、なんてケースもある。長過ぎるのも問題だが、せめて4~5年くらいのスパンがほしい。1年目は、とにかく人のまねをして体験してみる。2年目は1年目の反省を踏まえ改善を試みる。3年目は少し余裕ができるので、地域の課題や問題点を探る。4年目は課題解決に向けた事業を実施する。5年目は地域が行動するのを後押しする。これくらいの目標設定がいいのではないか。繰り上げても、一向にかまわないが。5年を過ぎると、惰性になる面が強いので異動した方がいい。また、職員として特に有用なのは、企画力とコミュニケーション能力だと思う。企画力を上げるには、常に新しい事業プログラムを考えさせる工夫が必要だ。思いつきでもいい。その発想が、いいプログラムのきっかけにもなる。また、コミュニケーションについては、いろいろなところで研修の機会があるので、積極的に受けたらいい。館内の研修でも取り上げてもいいだろう。ファシリテーションの研修はもってこいだと思う。若いうちに公民館を経験し、ほかの業務を経て、一回り成長してから、公民館に戻ってくる。そんな職場での回遊ができれば、職員は頼もしく、公民館を支えていくだろう。ただし、公民館で楽しかった、もう一度公民館で働きたいという体験を与える必要がある。いかがでしょうか。(sumito)