公民館への期待.その2(財政基盤の強い公民館に)

公民館の弱点として、収益性の少ない点がある。1施設を維持するためには、年数千万円の税金が投入される。職員の賃金を含めたら倍くらいになるだろう。

では、一体収益はいくらあるのだろう。使用料の決まりがない館は、ほぼ収益が0である。使用料を取っていても、光熱水費の3分の1にも満たないのではないだろうか。予算というものは、概ね毎年減額される。新規事業を提案することで、総額としては減らないような工夫もあるが、恒常的な維持管理費は苦しい。

そこで、その1でも提案したが、企業や政党、宗教にも貸し出すべきである。それも、サークルなどよりも高い金額を設定して。また、サークルなどの使用料も見直しが必要かもしれない。できれば、光熱水費くらいは賄いたいものだ。せめて3分の1でも。

そのほかにも事業費を確保するために、受講料の徴収を提案する。おそらく受講者からは、材料費程度しかもらっていない館が多いだろう。1人1,000円でいいので、もらうべきだと思う。有料だと受講者の態度が違う。投資した分は吸収しようと、真剣に学習する。また職員も、受講料に見合ったプログラムを企画するようになる。ただし、お楽しみ系にならないように注意が必要だ。

さらに、広告収入を充てたらどうだろう。媒体としては、講座の募集チラシ(ネットを含む)、受講案内への掲載、講座当日にPRチラシの配布などが考えられる。単発の契約ではなく、分野ごとの契約、例えば子育て関連、セカンドライフ関連などで募集してはいかがか。どうせわずかな額だろうと、侮ることなかれ。その積み重ねが、公民館を支えていくと確信している。面倒なことを増やしたくない、と思われるかもしれないが、ここで努力をして踏ん張らなければ、公民館の明日はない。いかがでしょうか。(sumito)