公民館への期待.その1(開かれた公民館に)

つい数ヶ月前まで自治体職員として公民館に勤務していた。通算すると23年間にわたり公民館と関わってきたことになる(生涯学習関連を含む)。公民館への愛着は、誰にも負けないという自負もある。その中で、こんな公民館であってほしいと思うことがいくつかある。このブログで披露し、提案したい。ただ、すでに対応している館(自治体)もあるだろう。そこは参考として見てほしい。さて、1点目は「開かれた公民館」について。公民館には社会教育法という決まりがあり、その中で『特定の営利、政治、宗教を支援してはならない』と規定されている。そこで、企業や政党、宗教団体には室を使わせない館が多いと思う。これはとてももったいないことだと考える。特定でなければ、企業でも政党でも宗教でも、使ってもらえばいい。稼働率が増えるし、一番有効なのは、これまで公民館に来たこともない市民が、利用することだ。さまざまな人に公民館を利用してもらうことで、こんな事業をやっているんだ、こんなサークルが活動しているんだと、公民館への理解が深まるだろう。そして稼働率が上がることによって、収益も増え、施設としての必要性も高くなる。社会教育法にこだわるのであれば、市民会館などの2枚看板をぶら下げればいい。公民館として利用できるのはサークルや自治会などに限定し、企業や政党、宗教団体は市民会館として使わせれば問題ない。最近は2枚看板が増えていると思う。いかがでしょうか。(sumito)