先日、愛犬の散歩の途中に、同級生と出くわした。相手は気づいてないかのようなそぶりなので、私の方から声をかけた。すると「どこのジイさんかと思った」と言われて、めげてしまった。おいおい、俺たちは同い年で、君も十分にジイさんになっているよと、心でつぶやいた。さて、家に帰ってしみじみと鏡を見つめた。確かに顔は、ほうれい線や額のしわがくっきりと刻み込まれ、年輪を感じされる風合いになった。頭も禿げている。でも、ジイさんはいくら何でもひどいだろう。テレビ画面では、年に似合わない、若々しい芸能人が跋扈している。しわもなく、髪の毛もたっぷりとある。でも、何か不自然だ。やはり年齢にふさわしく、相応のふけ方が一番いいのではないだろうか。しわだらけの顔も捨てたもんじゃない、と自分をなぐさめている。(sumito)