新しい仲間と出会えた私ですが、自分で作った曲を聴いてもらうことはありませんでした。彼らの好みとは正反対の曲だったから。私は本当の自分を押し殺し、とはいっても新鮮な刺激を求めて彼らと接していました。楽器はギターとシンセサイザーのみ。普段はバンドの
練習もしていないグループでしたが、学園祭になると即席バンドと化して、一斗缶のドラム、ディストーションで騒音でしかないギター、わけのわからいことを吠えるヴォーカル、そして私が適当にキーボードを弾く演奏をしていました。それが楽しくて、彼らと話をしたり買い物をしたりして過ごす時間は、私の大学生活を充実させるものでした。続く…(sumito)