中学生、高校生、大学生と曲作りは続いていきました。当時はデジタルレコーダーのない時代。録音するには、カセットテープレコーダーに向かってギターを弾きながら唄うか、初めにギターで伴奏を録音し、それを流しながらもう一台のレコーダーに録音するしかありませんでした。こうしてデモテープをつくった私は、高校3年の時、意を決して上京し、当時発足したばかりの某レコードレーベルの事務所に飛び込んだのでした。きっと「またド田舎のサルが身の程知らずに飛び込んできた」と思われたに違いありません。在庫のレコード持って行っていいから、とっとと帰りなさいと言わんばかりのそっけない態度でした。以降、そのレコード会社からあまりヒット曲が生まれていないので、内心「俺を採用しておけばよかったのに」などと思い上がっていました。続く…(sumito)